脅威の体力と精神力で1時間

日本拳法の試合は、私の学生時代は2分間3本勝負でした。現在は3分間と1分長くなっています。延長は試合によりますが2分だったと思います。延長戦で勝負がつかなければ引き分けです。
2分間というとかなり短いと思われるでしょう。実際に重たい防具を装着して相手と対峙し突きや蹴り、あるいは組技や投げ技、関節技を繰り出すと、わずか2分間でも決して楽ではありません。昇段試合や団体戦の勝ち抜き戦では負けるまで何人も相手にするわけですから体力的にかなりきついです。大きな試合ともなれば緊張も相まって、疲労は相当なものです。
わずか2分間でもそうですから、1時間ともなれば気が遠くなります。
高校剣士の熱戦、竹刀も換えて1時間 前例ない事態に
8/10(木) 21:39配信
時間に及ぶ剣士の対決の結果は――。
 10日に仙台市で始まった全国高校総体(インターハイ)剣道の男子個人4回戦で、異例の引き分け再試合があった。九州学院(熊本)の岩切勇磨(3年)と高千穂(宮崎)の林拓郎(3年)の対戦だ。
会場内に四つある試合場の一つで、午後6時前に始まった。互いに一本を奪えぬまま4分が経過し、延長戦に突入した。
 ルールでは「延長戦の試合時間は勝敗が決するまで継続する」。どちらかが一本を取るまで終わらない。他の試合場では競技が終わり、汗だくの2人の叫び声と竹刀の打撃音、応援の拍手だけが会場に響いた。
 試合時間が30分経過したころ、主審が給水タイムを宣告。その後も疲労が見える2人に対し、主審が「しっかり深呼吸して」と何度も促した。
 互いに傷んだ竹刀を1本ずつ取り換えた後、試合時間50分20秒で審判長が止めた。午後7時過ぎだった。「試合時間が1時間に及び、この会場の運営の関係もあり、引き分け再試合とします」。大会本部によると、引き分け再試合は「前例がない」という。
 岩切は「お互いに集中していた。スタミナは全然大丈夫。明日は絶対に勝ちます」。林は「最後は気持ちの勝負だと思っていた。気持ちを切らさず、明日は勝ちます」。2人は11日の男子団体に出場し、その後の女子個人の試合の後に、再び相まみえる。(菅沼遼)

記事を読むだけで疲労困憊になりそうなほどの試合です。2人とも試合途中で倒れてもおかしくない状況です。普通の人なら気絶では済まないでしょう。最悪の状況になっていてもおかしくありません。審判はもっと早くに試合を中断すべきだったかも知れません。

とはいえ、試合後の力強いインタビューを読むと、えげつないほどの強靭な精神力と体力を兼ね備えた両者がまぶしく、頼もしく思えます。
明日の試合、悔いのないよう精いっぱい戦って欲しいと思います。