暴力団員の小田切はある日偶然通りかかった障害者施設の前で、入所者の子供が投げたボールを拾って返してやった。
ひょんなことから小田切は、その子供が自分に再会できるのを楽しみに待っていることを知る。
ふらっと立ち寄った施設の中は、想像を絶する有様だった。そこから、小田切や周りの人々の生活が少しずつ変化してゆく。
元ヤクザの季栖倉夢舞(きすくら・むまい)氏によるノンフィクションベース作品第2弾。
心あたたまるお話です。
目次
第一章 汚れた日々
第二章 出逢い
第三章 施設の現実
第四章 ヤクザ、福祉の道へ
第五章 善意を食い物にする人間
第六章 花火大会
第七章 咲いた花、散った恋
第八章 復活
第九章 前代未聞の興行
第一〇章 子供達の笑顔
後書
奥付